CD、最新エンタメ業界にひとこと物申す

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「理系女子が抱える就職と結婚の偏見とは?」

「理系を選んだら就職も結婚もできない?」…女子生徒の疑問が示す無意識の偏見

女子生徒の素朴な疑問

2023年、化粧品会社が主催する「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の授賞式で行われたパネルディスカッションに、登壇した女子生徒がある問いを投げかけました。
「女子が理系に進むと、職業選択の幅が狭まるのでしょうか?」この問いは、単なる疑問にとどまらず、背景にある社会的な偏見や考え方を見るきっかけとなりました。
特に、日本における女性研究者の割合がOECD加盟国の中でも最も低い現状を踏まえると、その疑念は容易に想像できます。

女子生徒たちの声が、今の社会に一石を投じているのではないでしょうか。

進むべき道の多様性

パネルディスカッションには、女性研究者たちが登壇し、女子生徒の質問に対して前向きな意見を述べました。
自然科学研究機構長の川合眞紀さんは、「好きなことを突き詰めた結果として研究者になる選択があれば、ぜひ続けてほしい」とエールを送りました。

この言葉には、理系に進むことの可能性や希望が詰まっています。
多様な道が女性たちに開かれていることを実感させてくれるメッセージでした。
理系進出を躊躇する理由を外して、新たな選択肢を見出す勇気を持ちたいですね。

親の思い込みと社会の期待

堀田満代さんは、女子生徒の理系に対するイメージの背景には、親や教師の「思い込み」が関わっていると指摘します。
例えば、「理系に進むと結婚できない」という固定観念が、無意識に生徒たちに影響を与え、将来の選択肢を制限しているというのです。
女子生徒が自らの可能性を狭めることのないよう、親もまた意識を持ってサポートする必要があります。

この問題は、個々の選択だけでなく、社会全体の意識改革にかかっていると言えるでしょう。

理系の魅力と女子の選択肢

意外なデータとして、マイナビが行った調査によれば、2025年卒の大学生の内々定率は、理系女子が87.0%と非常に高い数値を示しています。
これは、理系に進むことが就職の面でも魅力的であることを証明しています。

また、女性保護者の学歴が理系であれば、娘も理系を選ぶ割合が高くなる傾向があるとか。
親からのサポートが鍵となるこの状況で、教育現場でも包容力が求められますね。

未来の科学者たちへのエール

ロレアル財団のスローガン「世界は科学を必要とし、科学は女性を必要としている」は、多様な視点を持つ研究者が社会の課題に取り組む意義を表しています。

この意識が広がることで、女子生徒たちが理系を選ぶことが当たり前になる未来が訪れることを願っています。
私たちも、未来の科学者たちが大いに夢を追い求められるよう、応援していきたいですね。
子どもたちの選択肢を広げるために、何ができるか、一緒に考えていきましょう。